10月25日の急騰から2週間が経ちました。ビットコインは、個人的に最も注目していた150万円の高値から引ける下降トレンドライン(オレンジ色)を強く上抜けましたが、まだまだ急上昇を見せてくれません。
週足チャートでは10万円近くの長い上髭を残しており、高値を更新する気配が見えません。
前回の記事(ビットコインの上昇条件が出揃う)では短期足、長期足において上昇の兆しが見え始め、転換材料が揃ったとお伝えしましたが、またもや相場環境が徐々に変化しつつあります。
今回は市場参加者の心理状況なども読み解きながら、売買戦略を解説していきます。
4時間足チャート分析
日本円建てチャートでは私が見ているトレンドラインが引けなかったため、今回は米ドル建チャートを使用して解説したいと思います。
◇ビットコイン対円4時間足チャート
個人的には、この円建てのBTC現物チャートにサポートラインが引けない状態にあることも弱い動きとなっている理由であると考えています。
円建てのチャートを見ると、安値の切り上げというよりも、安値が水平サポートのような形になっており、ドル建てよりも売りが強く、買いがついてきていない状態ということがわかります。
◇ビットコイン対ドル4時間足チャート
10月26日に長期下降トレンドラインを明確に上抜けした際に、円建てチャートは他のチャートに比べてかなり強い動きとなっていたため、そこで焦って買っていった(あるいは空売りを買い戻した)投資家が相当数いたのではないかという推測ができます。
チャートの形が異なっている場合、そのずれを修正しにくるタイミングが来ますので、それがいつになるのか注目しています。
さて、チャートを見てみると、サポートしていたトレンドラインを下抜け、9250ドル(101万円付近)の赤ボックスでレジスタンスラインとサポートラインの転換が完了しているように見えます。
ローソク足を支えていた一目均衡表の雲も下抜けしてしまっているため、再度上昇転換するためにはしばらく時間がかかりそうです。
CMEのBTC先物チャートについて
こちらはBTCの先物チャートです。急騰の際に大きく窓が開いていており、この窓を埋めなければ上昇転換はできないのではないかと考えていました。すると、先物だけ不自然な動きで1000ドル下落しており、窓を完全に埋めてきました。
現物チャートは大きく動いていなかったため、CMEの大口投資家による仕掛けではないかと考えられます。
今週の売買戦略としては、短期のローソク足が上を向くのを待ちながら、レバレッジを掛けて戻り売り狙いの短期決戦。
そして現物口座では、 5日の売買戦略通り1万円値段が落ちるたびにコツコツと買っていきたいと思います。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。