約3週間ぶりの相場分析記事となります。
年明けには80万円台で推移していたビットコインも、現在は100万円に迫る位置まで上昇を見せています。今年の5月に予定されているビットコインの半減期に向けて、このまま強い上昇を見せてくれると嬉しいですね。
チャートの上昇トレンドと良いファンダメンタルが重なった場合、かなり強い上昇トレンドがつくられます。また春先はマイニング市況にとっても良いため、様々な好条件が揃えば2017年の最高値も超える可能性があるのではないかと考えています。
それでは、ビットコインの日足からチャート分析をしていきます。
日足チャート分析
日足チャートを見ると、80〜84万円付近のネックラインを起点とした逆三尊を形成した後に急上昇。その結果、日足レベルの下降チャネルを上抜けました。個人的には、1月にこのラインを抜けてくるとは考えていませんでしたので、驚きの展開でした。
その後、それぞれの高値を結んだ下降トレンドラインも明確に上抜けてきたため、ここからはかなり強い上昇トレンドが期待できそうです。
上述したように、市場に参加している投資家の大半が半減期を意識しているはずです。そのため、これからは断続的にビットコインの買いが入りやすくなるでしょう。もちろん筆者もビットコインを保有していますが、値動きが激しいために現物での取引としています。
このように、ビットコインは中期的にチャートもファンダメンタルズも強いため、トレンドが崩れるまでは基本的に買いで攻めていきたいと考えています。
1時間足チャート分析
1時間足チャートでは、これまでに何度も紹介しているパターンが出ていました。
下降ウェッジを形成しながら上値を切り下げてゆき、オシレーターのダイバージェンスが発生したタイミング(緑色の矢印の部分)で買いポジションを取るという売買手法です。これはビットコイン以外の銘柄でもよく出現するパターンですので、個人的に得意としています。
なお、この手法の良いところは、損切りは直近の安値を更新した時でありリスクを限定できるため、リスクに対してのリワードが高く、勝率も高いことが挙げられます。
さて、94万円に水平線であるレジスタンスラインが存在していましたが、あっさりと突破。現在は、節目である98〜102万円のゾーンで調整を見せています。
値動きを見てみると、浅い押し目をつくりながら、非常に堅調な相場であったため、ショートポジションも巻き込みながらの上昇であったと考えられます。
ビットメックスのポジション状況を見ると、たびたび1000枚程度のショートカバーが発生していることが見て取れます。
1月27日~28日のビットメックスのロスカット状況
出所:bullbearanalyzer
100万円のゾーンを明確に上抜けてくれると、完全な上昇トレンドになると考えられます。100万円付近は、19日の急落も記憶に新しいことから、直ぐの突破は難しいでしょう。そのため、今後は少し調整が入ると予想。売買戦略としては、95万円付近まで下押しした後にもう一段の調整も挟む可能性を視野に入れます。93万円までは見ておきながら、下値を切り上げながらネックラインを超えていく展開を予想します。
CMEのビットコイン先物の窓
最後は、CMEのビットコイン先物を見ておきましょう。27日の上昇の際の窓を開けたままになっており、まだ窓を埋める動きを見せていません。
ビットコインしかトレードをしていない方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、為替や商品のトレードにおいて、頻繁に発生するキーワードに「窓」があります。これは、隣り合うローソク足の間に、窓のように空白が開いてしまう現象のことを指します。急激に価格が動いたり、土日で市場が閉まっている時に突発のニュースがあった場合などに窓が発生します。一般的に、窓が開いた場合、窓を埋める動きとなる可能性が高いと言われています。
これはビットコインでも例外ではなく、このチャートを見れば分かるように過去に開いた窓は埋められています。
例:12月23日
そのため、ここから先に上昇を見せる場合は、一度窓を埋めてからではないかと考えています。その価格帯が8400ドル(92万円)あたりになるため、押し目として機能してくれれば積極的に買っていこうと思います。