GMOコインより2021年2月の暗号資産(仮想通貨)取引高ランキングが発表されました。
GMOコインは4つのサービスごとにそれぞれシェアとランキングを発表していますので、今回もそれぞれ見ていきましょう。
ネム($XEM)がシェアを拡大し続けており、イーサリアムがシェアを縮小させています。
2月末は特定の通貨ではなく、暗号資産(仮想通貨)全体が大きく価格を下げました。
販売所
まずは販売所から見ていきましょう。
ネム($XEM)とリップル($XRP)が上がっています。クオンタム($QTUM)が5位に食い込んでいる点も注目したいです。
ビットコインは1位を維持するも、15%近くシェアが下がっています。
これには2月後半の、金利高の影響があると言えるでしょう。
金利が高まったことによって株式市場でリスク回避の動きが生まれ、その余波が暗号資産(仮想通貨)市場にまで影響しました。
ネム($XEM)のシェア拡大は、Symbolのスナップショットを間近に控えているということが大きいでしょう。
クアンタム($QTUM)は新規取扱を開始したことが影響していると考えて良さそうです。
◆クアンタム(QTUM/JPY)日足チャート
取引所(現物取引)
イーサリアム($ETH)がシェアをやや落とし、リップル($XRP)が10%ほど拡大して2位につけました。
23日にビットコインが主導する形で暗号資産(仮想通貨)が全面安になりました。DeFi(分散型金融)もその影響を受けて強制精算が大量発生したため、イーサリアムはシェアを落としたのでしょう。
リップル($XRP)はFlareネットワークにステラ($XLM)を統合するというニュースが2月26日に出たことや、Flare Financeのパブリックベータテスト実施発表、Sparkトークン($FLR)獲得予定者に向けてFlare Financeの$DFLRのエアドロップを控えていることが、シェア拡大に繋がったものと思われます。
取引所(レバレッジ取引)
レバレッジ取引の取引所では順位変動が見られませんでした。
ビットコインのみが、僅かながらシェアを落としています。
暗号資産FX
ビットコインが僅かにシェアを落とすも変わらず1位を維持しています。
ビットコインキャッシュ($BCH)とネム($XEM)が順位を上げている点は注目です。
バミューダ証券取引所で、BCH含む5銘柄のETFが取扱開始になったことや、すでにBCHなどの売買を開始しているPayPalのイギリス進出などのニュースがBCHのシェア拡大に影響したのかと思われます。
ネム($XEM)は販売所のパートでも述べましたが、Symbolのスナップショットが間近に控えていることで値動きを期待してシェアを伸ばしたのだと思われます。
▼ネム(XEM/JPY)月足チャート
<みんかぶ暗号資産 ネム/円(XEM/JPY)リアルタイムチャート 月足 より>
Symbolのスナップショットの実施と、日本時間で3月17日開催のFOMC(Federal Open Market Committee: 連邦公開市場委員会)は注視しておくと良いでしょう。