今日から国内初のIEOであるパレットトークン(Palette Token )の申し込みが開始しました。
IEOは、コインチェックのIEOプラットフォームである「Coincheck IEO」で行われ、トークンの発行体は漫画やスポーツ、音楽のための次世代ブロックチェーンプラットフォームを提供するHashpaletteとなっています。
数年遅れているとはいえ、国内初のIEOは非常に注目度が高くなっていますので、その内容を紹介します。
国内初のIEOで9億3000万円の調達を計画
IEOとは、企業やプロジェクトなどがトークン発行によりで資金調達を行うICO(Initial Coin Offering)が、交換業者主体となって進める資金調達方法です。
ICOは誰でも発行でき、一部では中身がなかったり詐欺的な案件もあり、さらにいつ交換業者で取り扱いになるか分からないなど、投資家にとってリスクが大きい問題がありました。
しかしIEOは、交換業者がプロジェクトを審査し、トークンを販売し上場させるモデルです。そのため、発行体やトークンの信頼性が高く、投資家にとっても安心感があるため、大手交換業者であるバイナンスのIEOは人気があります。
出所:コインチェック
パレットトークンとは?
パレットトークン(Palette Token)は、漫画やアニメ、音楽などのエンターテインメント領域に特化したNFTプラットフォーム「Palette」で利用される仮想通貨(ERC20準拠)です。
Paletteという独自チェーン上で、NFTの購入やチェーンの運用報酬の支払いなどの用途に使用することができます。
①発行されたNFTの購入
②Paletteにおけるノード運用報酬の支払い
③Paletteコンソーシアムメンバーへの委任
④スマートコントラクトやNFT発行の手数料
また、Paletteはクロスチェーン技術を用いてイーサリアムなどの他のブロックチェーンとの接続が可能となっており、エコシステムのさらなる拡大が期待できるようです。
今回のIEOでは、パレットトークンの総発行数10億枚のうち2億3000万枚を販売。販売価格は4.05円となっているため、時価総額は40億5000万円となります。
最小申込単位は1000PLT、最大で2400PLTの申込みが可能となっています。
発行体:株式会社Hashpalette
発行トークン:Palette Token(PLT)
総発行枚数:10億枚
販売総数:2億300万枚(総発行枚数の23%)
販売価格:4.05円/PLT
払込通貨:日本円
抽選方法:ランダム
詳細はこちらをご確認ください。
IEOのスケジュール
申込期間:7月1日午後0時から7月15日午後6時まで
抽選およびトークンの受渡し:7月20日
上場日:7月27日
なおHashpaletteの株式は、HashPortが85.8%、残りはLink-Uが保有しています。
6月24日にIEOが正式に決定したことが発表された後に、Link-Uの株価は上昇し年初来高値を更新。国内初のIEOへの期待感の表れとなっています。
●Link-U(4446)の株価推移
出所:みんなの株式
IEOを記念したキャンペーンを実施
コインチェックは、国内初となるIEO開催を記念して、 抽選で100人に1万円相当のパレットトークンが当たるフォロー&RTキャンペーンを実施しています。
注意点
パレットトークンのIEOの注意点としては、必ずしも価格が上昇するとは限らないこと。
そして、販売時に7.8%程度の手数料が掛かることが挙げられます。
また、パレットトークンは国内初のIEOであり、現時点でどこの交換業者にも取り扱いがありません。
そのため、流動性が乏しくなるリスクも考えられます。
これらのことを理解し、プロジェクトの詳細を十分に確認したうえで、IEOへの参加を検討することをおすすめします。