ポイント
・4万3000台半ばに上昇、CME窓埋め完了
・グレースケールから9000BTC売り情報で急落するも切り返す
・GBTCからIBITへのシフトならタイミングは前後しても売り買い相殺
・前日安値更新せず、ETFローンチ後のSell the Fact一巡との見方も
昨日のBTC市場
昨日のBTC相場は底堅い展開。4万3000ドル(約630万円)台前半で上値を押さえられると、一時4万2000ドル(約615万円)近辺まで値を下げたが、4万3000ドル台に切り返している。
BTCは月曜日のCME先物オープン直後に4万1000ドル(約600万円)台に値を下げたが、先週のCME先物クローズ後の安値を更新せずに4万2000ドル台に切り返すとじりじりと値を戻していった。
米大統領選皮切りとなるアイオワ州の共和党予備選挙で、トランプ氏が圧勝。仮想通貨(暗号資産)推進派のデサンティス・フロリダ州知事は、大差をつけられながらもなんとか2位に滑り込む一方、同じく推進派のラクスワミ氏は脱落。トランプ氏支持を打ち出したが、現時点では市場への影響は限定的だった。
海外時間に入るとBTCは4万3000ドル台に回復。しかし、NY連銀景況感指数が予想を大きく下回り米株先物が値を下げる中、BTCは4万3000ドルを割り込んだ。さらに、ETF取引開始と前後してグレースケールが9000BTCをコインベースに移動したと伝えられると、4万2000ドル前半へ急落した。しかし、GBTCから解約売りが出たとしても、IBITなど他のETFへのシフトである可能性が高いといった見方もあり切り返すと、4万3000ドル台に急反発した。
昨年11月の利下げ言及で早期利下げ期待を浮上させたタカ派のウォラーFRB理事が、利下げの可能性に言及しつつも慎重に行うべきと発言。米長期金利が反発する中、BTCは4万3000ドルを割り込んだ。その後は、ETFローンチ後の売り圧力が一巡したとの見方も広がる中、BTCは4万3000ドル台半ばまで値を伸ばし、CME先物の窓埋めに成功した。
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