先週からのビットコインは、多くの人が注目している日足のレジスタンスラインで反落。急騰・急落を繰り返しながら、下落しています。
値動きを見ていると、レバレッジ取引で大量の成り行き注文が飛び交っており、高値ではストップハンティング的に急落を引き起こすような流れとなっています。結局、三角保ち合いの中で推移しているのですが、トレードの難易度がかなり高い相場になっていると感じています。
むしろ、相場参加者ほぼ全員が同じ目線を持っているため、今後も長期トレンドが決定するまで、このような動きが続いていくだろうという予測ができます。
筆者もハイレバレッジでのトレードは控え、方向性を決めたらブレないように余裕を持ったポジション構築をしていきたいと思っています。
それでは、今週の売買戦略について考えていきます。
日足チャート分析
まずは日足チャートから見ていきます。
ご覧の通り大きな三角持ち合いを形成しており、もう数週間でブレイクし大きな動きが発生することが期待できます。
◇ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート
前回の記事で、対円チャートと対ドルチャートでトレンドラインの価格がズレているため、上抜けの判断には注意が必要になってくると書きました。もちろん下抜けの判断にも同じことが言えるので、対ドルチャートではギリギリサポートラインで支えられていることが分かります。
日足レベルなどの長い時間軸のチャートは、両方のチャートを見比べながらブレイクの判断をしても遅くはないと思います。
◇ビットコイン(BTC/USD)日足チャート
こうやって見比べてみると、切り上がり気味になっているドル建てチャートに対して、円建てチャートではサポートラインが水平に引けることが分かります。対ドルの方が買いやすく、価格も上がりやすいのではないかというイメージができますよね。
筆者は、基本的には取引量の多いビットメックス(BitMEX)のチャートを重要視しています。
さて、ここからはどちらにブレイクするかが焦点となってきますが、9月の終盤には決着がつくと思われます。
ビットコインのこれまでの値動きを見ていると、横ばいで終わるという可能性は低そうです。9月23日には、バックト(Bakkt)のビットコイン先物の開始があり、10月にはビットコインETFの承認の最終期限です。
イベントスケジュール的にも動く材料はありますので、6月以来となるビッグウェーブが起こる可能性は高いでしょう。
1時間足チャート分析
目先の値動きはどうなるでしょうか。
今週は上下にヒゲをつけながら大口同士のストップハンティングを行う相場展開が多く、短期トレードはかなり難しいように思えます。ただ、ビットコインの取引はビットメックスのように大口のオーダー情報がオープンにされていることがあり、ビットコイン取引の醍醐味とも言えます。
◇ビットコイン(BTC/JPY)1時間足チャート
現状はこの下降チャネルでの推移を想定しており、このラインを意識しながらチャネル上限(110万円付近)まで来たら売りポジションを仕込む戦略を取っていきたいと考えています。
2018年の巨大なディセンディングトライアングル相場でも、ブレイク直前の価格が収束してきたタイミングでは、上下に大きくブレる動きが目立ちました。
今がまさにそれと同じような値動きになっていることを考えると、ブレイクした際には30万円程度の大きなトレンドが発生することが想定できます。
ブレイクまでの数週間は、トレンドラインを引いて短期売買に徹しながら、来るべく大きなトレンドを待ちたいと思います。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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