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ビットコインを管理するウォレット(財布)を知っておく

筆者: 小田 玄紀

◇ビットコインは「ウォレット」で管理する

ビットコインを手に入れたら、ビットコインは「ウォレット」(財布)に入れて管理します。

取引所に口座を作ってビットコインを買うと、買ったビットコインは口座の中に入ります。口座はビットコインを入れておく「ウォレット」(財布)のようなもので、そこから、どこかに送金したり、売買したりします。

複数の取引所に口座を開けば、取引所ごとにウォレットができます。

また取引所に口座を開かず、自分でウォレットを作ったり、取引所のウォレットとは別に複数のウォレットを持ったりすることもできます。

◇「ホットウォレット」と「コールドウォレット」

ウォレットにはさまざまなタイプがありますが、大きくは、「ホットウォレット」と「コールドウォレット」に分けられます。

ホットウォレットとは、ネットワークに接続しているタイプ。PC上におく「デスクトップウォレット」、ネット上の「ウェブウォレット」、スマホなどに入れる「モバイルウォレット」があります。いずれも、ソフトやアプリを自分でダウンロードし、そこにビットコインを送るだけです。

それに対して「コールドウォレット」は、ネットワークに接続しないお財布です。

コールドウォレットには、専用の端末を用いる「ハードウェアウォレット」があります。USBなどでPCに接続し、ビットコインのデータを移して使います。

ほかにも、紙状でお札のような感覚の「ペーパーウォレット」があります。

印刷されたQRコードを使ってビットコインのデータを入れ、使う仕組みです。3BTCを入れれば3BTC分、5BTC入れれば5BTC分の価値を持ち、見た目はまるでお札のようですが、法定通貨のお札や硬貨がどこでも使えるのに対し、ペーパーウォレットはQRコードを読み取れる相手でなければ価値がありません。

コールドウォレットにはネットの脅威から守れるというメリットがある反面、ウォレットを失くしてしまったり、端末が壊れてデータを取り出せなくなったりしたら終わり、という弱点があります。お財布を落としたらだめなのと同じです。

それに対してホットウォレットは、ネットの脅威にさらされるリスクがある一方、ネット上にデータがありますから、個人のミスで失う、というのは避けられます。銀行のカードを落としても、すぐ無効にすれば悪用を阻止できるのと同じです。

◇取引所はコールドウォレットで管理

では、ホットウォレットとコールドウォレットをどのように使い分けるのがいいでしょうか。

たとえば、取引所の口座に入っているビットコインを外出先で支払いなどに使う場合には、スマホから取引所のウォレットにアクセスすればOK。スマホに専用のアプリをダウンロードしておくだけで、決済に使えます。

ちなみに、ビットコインは取引所のウォレットに入れておくことができますから、無理にほかのウォレットを持たなくても構いません。

 

一方、ネットを経由せず、直接その場で支払いたいという場合には、コールドウォレットにビットコインを入れて持ち歩くことになります。たとえば3BTC買ったとして、1BTCだけコールドウォレットに入れて、2BTCは取引所に残しておくことも可能です。

コールドウォレットには紛失などのリスク、ホットウォレットには外部から攻撃を受けるリスクがありますから、リスクを正しく認識してください。

取引所の多くは、投資家のビットコインのほとんどをコールドウォレットに入れて管理していますから、そのような措置をとっているかどうかを確認したうえで、取引所のウォレットに入れておくのが、最も安全な方法といえそうです。

 

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  13. ビットコインを管理するウォレット(財布)を知っておく

     記事ご提供元:BITPoint

小田 玄紀

小田 玄紀

仮想通貨への造詣が深く、複数のメディアにてビットコイン関連コラムを執筆。 2016年に出版した「1時間でわかるビットコイン入門」は、Amazonの書籍総合ランキングで1位を獲得した。 2016年3月に上場会社子会社として初の仮想通貨取引所であるBITPointを立ち上げ、代表取締役に就任。

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