現役トレーダーの御堂唯也です。
直近のビットコイン相場では、一過性の急騰急落に惑わされている方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、今後迎えてくれれば最も理想的な値動きのシナリオについて解説させて頂きます。
※これまでの分析コラムを未だ読んでいないという方は、先にこちらをご一読ください。
■マクロ視点(超重要)
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▶【2018/9/27】ビットコイン、ガチで勝ちたいならバブルを忘れろ!これが相場の本質だ!
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■ミクロ視点(値動きのプロセス)
▶【2018/10/02】値動きだけでレンジ相場の方向性を先読む分析術
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▶【2018/12/21】急騰急落に惑わされないため
ビットコイン円(BTC/JPY)月足チャート
■1月10日に投稿したコラムの振り返り
前回のコラムでは、始値をほとんど割らずに推移していた陽線に対し、
上髭作りのための「一過性の上昇」になる蓋然性が高い旨を伝えていましたが、
■1月23日16時42分時点の月足
想定通り、上髭となり上げ幅を全て打ち消す展開となった。
前回から何度も解説しているように、依然下落トレンドの範疇。
底も比較的硬いが、上値は断続的に重い。
月足ベースで明確な転換を示唆するプライスアクションすら形成せず、急速に上昇転換するのは相当困難な状況であることを再認識しておこう。
ビットコイン円(BTC/JPY)週足チャート
先週確定したローソク足を見ると、陽線の上髭ピンバーが形成されている。
このピンバーの見どころは「始値を持ち堪えた」という事。
急落初動直後のピンバーは、始値を割るか持ち堪えるかで「意味」「優位性」が全く違ってくる。
例)急落初動直後のピンバー「陽線」
ピンバー形成の末、再度下落が進行するまでに時間を要しやすかったり、仮に時間を要さずに落とすとしても、上髭を形成せずにドストレートに急落が進行する事は少ない。
ゆえに今週月曜のYouTubeでは、先週足の陽線ピンバーが確認できるため、上髭を形成せずに安値を深ぼる展開があった場合は一過性の急落(ダマシ)となる蓋然性が高いと警戒を呼び掛けていた。
ビットコイン円(BTC/JPY)日足チャート
先述に加え更なる懸念材料が日足で確認できていた。それが「下降ウェッジ」。
これは下落トレンドの進行中によくみられる値動きで、上限はトレンドラインに規定され、下限はチャネルラインに規定されるという、三角保ち合いの斜め下向いたバージョン。
時の経過と共に値動きが縮小していく。
このチャネルがボトムを限定化する限り、下方乖離を進めるのは困難。
大きく下落局面を描くためには、むしろ一度短期的にアッパーを上抜け、現在のトレンドサイクルを否定する必要がある。
もちろん、このまま下抜けてしまうケースもあるが、効率の良い優位性ある下落を形成するためにも、週足解説で先述した通り、上髭の形成(値幅的調整)が欲しいところ。
現時点で、これは最も優位性のある下落を形成するためのシナリオであり、あくまでも希望的観測である。
ビットコイン円(BTC/JPY)4時間足チャート
先述したトレンドサイクルは、4時間足でズームアウトすると確認できます。
値動きの癖のようなものですね。
- ①一過性の急騰
- ②上げ幅以上の急落
- ③小規模レンジ
- ④一過性の急落
- ⑤下げ幅以上の急騰
- ⑥三角保ち合い
という循環で推移しており、
時の経過と共に価格変動幅が縮小している事がうかがえる。
一旦このトレンドサイクルを否定しない限り、いずれにしても効率の悪い相場環境は続く。
もちろん上抜くシナリオは希望的観測です。
また、仮に上抜いたとしてもついていかない。
依然大きな潮流は下、効率の良く大きな値幅を確保できる相場環境ではない。
ゆえに今週は、このトレンドサイクルを否定するための「自律反発」を形成するかが焦点。
仮に上抜けたとしても、今週足は陰線のコマになる気がしてなりませんが。
と、いうことで今回のコラムは、大きく動き出すための理想的シナリオについての解説でした。
万が一、一向に自律反発を見せなかった場合、そのまま下落転換していくかについては、4時間足の煮詰まりなどにフォーカスし、随時YouTubeやTwitterで環境の変化を伝えていくつもりです。
また次回、お会いしましょう。
お疲れさまでした!
Twitter:御堂唯也 さくらインベスト@Mido_yuiya
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。